スマホが突然つながらなくなると、誰でも焦りますよね。特にMNP(携帯電話番号ポータビリティ)を利用して新しいキャリアに移行した直後に接続できないトラブルが発生すると、原因が分からず困惑してしまいます。
今回、私は「カブアンド・モバイル」という格安SIMの回線へMNPしたのですが、開通後すぐに接続ができなくなるというトラブルに見舞われました。スマホの設定を何度も見直し、ネットで調べ、試行錯誤の末、ようやく解決にたどり着いたので、その顛末をお伝えします。
まずは冷静に対処
新しい回線に変更したばかりで、いきなり通信ができなくなると焦ってしまいます。しかし、こういう時こそ落ち着いて対処することが大切です。
私はちょうど友人との飲み会の誘いを受けている最中でしたが、スマホがつながらない状態では待ち合わせや連絡が取れず、とても不便でした。そこで、一度深呼吸してから、送られてきたスタートガイドを詳しく読み直すことにしました。
スタートガイドの確認
カブアンド・モバイルでは、SIMカードと一緒にスタートガイドが送付されてきます。このガイドに従って初期設定を行うのですが、基本的には自分でAPN(アクセスポイント名)の設定をする必要があります。
スタートガイドには、以下のようにAPN情報が記載されていました。
- 名前:KABU&モバイル
- APN:kabuand.jp
- ユーザー名:k@bu
- パスワード:0000
- 認証タイプ:PAPまたはCHAP
設定を試みるも接続できず
私が使用しているのは Xiaomi Redmi Note 11 Pro 5G です。APNの設定は、
「設定」→「モバイルネットワーク」→「使用しているSIMカード」→「アクセスポイント名」
の順に進めば変更できます。ガイドに従い、新しいAPNを追加して必要な情報を入力しました。しかし、設定を保存し、APNを選択しても接続が回復しません。
具体的には、スマホの画面にはアンテナマークは表示されるものの、電波が1本も立っていない状態。APNを選択しても、モバイルネットワークの設定画面では「未設定」のままでした。
「もしかして、パスワードの ‘0000’ はアルファベットの ‘O’ なのでは?」と思い、試してみましたが、結果は同じ。スタートガイドの「通信できない場合の対処法」に記載されている方法をすべて試しましたが、どれも効果なし。
SIMカードの向きを確認し、APNを再設定し、端末を再起動し、SIMロックの解除状態もチェック。それでも改善せず、気づけば2時間以上が経過していました。
解決策を見つけるまで
その日はすでにサポートセンターの受付時間が終了していたため、翌日問い合わせることにして、一旦飲みに行くことにしました。2時間ほどカブアンド・モバイルのことを忘れ、リフレッシュして帰宅。
気を取り直してもう一度設定を見直してみると、ふと「APNタイプ」の設定が目に入りました。そこには「default,mms,supl,hipri,fota,cbs,mcx,xcap」と入力されていました。
試しにこの設定を「default,ia,mms,supl,hipri」に変更すると、なんと接続が回復!
ソフトバンク回線特有の問題?
なぜこの方法で接続が回復したのかを調べるため、カブアンド・モバイルの公式サイトを再度確認してみました。すると、「AndroidのAPN設定」を解説するページに 「ソフトバンク回線をご利用の場合、APNタイプを特定の設定に変更する必要がある」 という記載を発見!
これこそが、今回の接続トラブルの原因だったのです。
スタートガイドにはこの情報が載っていなかったため、私は無駄に数時間格闘してしまったのですが、結果的に問題を解決できたので一安心です。
MNP後に接続できない場合の対処法
今回の経験から、MNP後にスマホがつながらない場合、以下の点をチェックすることが重要だと学びました。
- APNの設定を確認する(特にAPNタイプ)
- 設定を保存し、再起動してみる
- 公式サイトのFAQやマニュアルをよく読む
- 端末によって設定方法が異なるため、ネットで他の事例も調べる
- 焦らず一度リフレッシュしてみるのも大事
まとめ
MNP後にスマホがつながらないというトラブルに遭遇しましたが、最終的には「APNタイプ」の設定を変更することで解決しました。今回の経験から、接続トラブルが発生した際は焦らず落ち着いて対処し、公式サイトやサポート情報を活用することが大切だと実感しました。
もし、同じようなトラブルで悩んでいる方がいたら、ぜひ APNタイプの設定を変更してみる ことをおすすめします!