最近、「BeReal(ビーリアル)で撮った写真が以前より横長になっている」「16:9になっていて見づらい」と感じたユーザーが増えています。
これはBeRealの仕様変更によるものであり、従来の4:3の比率から16:9への移行が行われた可能性が高いです。
本記事では、従来の4:3の比率から16:9へ、なぜこのような変更が起こったのか、元に戻す方法はあるのか、他に工夫できる点はあるのかなどを詳しく解説していきます。
BeRealのアスペクト比とは?
従来は4:3が標準だった
BeRealではこれまで、スマホカメラの標準である4:3のアスペクト比(縦横比)での撮影が行われてきました。これは縦持ちでの自然な表示に最適化されており、SNSとしても投稿の見やすさと直感的な操作性を両立できる比率でした。また、多くのスマートフォンがカメラのデフォルト設定として4:3を採用していることから、ユーザーにとっても馴染み深いものであり、投稿を受け取る側も視認性に優れていると評価されていました。
現在は16:9に?
しかし、最近のアップデート以降、一部のユーザーから「BeRealの投稿が横長になった」「上下が切れて表示されている」という報告が相次いでいます。これにより、「16:9になってしまった」との印象を受けている人が多くなっているのです。特にスマートフォンを縦向きで使用するユーザーにとっては、写真の上下が思わぬ形でトリミングされるケースがあり、違和感を抱く要因となっています。
16:9という比率は、テレビ画面やYouTubeなどで多く採用されている横長フォーマットで、横幅が広く、画面の端までダイナミックに使えるのが特徴です。SNS上でも動画コンテンツやシネマティックな構図を採り入れる際によく利用されるため、見た目の印象は「プロっぽさ」が増す一方で、通常のポートレート撮影にはやや不向きな点もあります。
この変更が全ユーザーに一律で適用されているのか、それとも一部端末やOSバージョンに限られた仕様なのかは明確になっていませんが、今後のアップデートでさらなる調整が行われる可能性も考えられます。
なぜ16:9に変わったのか?
スマートフォンの画面比率に対応
最近のスマートフォンは、縦に長いディスプレイを持っているものが主流になっています。特にフルスクリーン化された端末では、コンテンツの比率が16:9以上に最適化されており、従来の4:3フォーマットだと余白ができてしまうこともあります。BeReal側もこうしたハードウェアの進化に対応するため、写真の比率を16:9に変更した可能性があります。これにより、端末のフルディスプレイを無駄なく活用でき、写真が画面いっぱいに表示されやすくなります。
写真の表示効率アップ
16:9にすることで、表示エリアをより広く使うことができ、より多くの情報や背景が1枚の写真に収められるようになります。これは特に風景や複数人での集合写真、建築物やイベント会場などを撮影する際に大きなメリットがあります。また、画面の端から端までを使ったワイドな構図が可能となるため、ビジュアル的なインパクトが強く、印象に残りやすい投稿を作りやすくなる利点もあります。結果として、ユーザーがBeRealの投稿をスクロール中に目に留まりやすくなるという視覚的な効果も期待できるのです。
映像系SNSとの統一感
近年、TikTok、YouTube Shorts、Instagram Reelsなど、動画を中心としたSNSの利用が拡大しています。これらのプラットフォームでは、映像のクオリティやフォーマットの統一性が重視されており、16:9や9:16といった決まった比率が広く用いられています。BeRealもその流れに合わせ、視覚的に整ったフィードを実現するために、16:9への統一を図った可能性があります。これにより、他のSNSへ写真やスクリーンショットを共有する際に、違和感の少ないビジュアルが維持されやすくなりますし、ユーザー体験の一貫性が向上すると考えられます。
16:9のままでは困る?ユーザーの声
16:9に対する不満の声も少なくありません。これまで慣れ親しんだ4:3のフォーマットから、急に横長の構図に変わったことで、日々の投稿や閲覧体験に違和感を抱くユーザーが続出しています。以下のような具体的な声がSNSやコミュニティで寄せられています。
- 「上下が切れてしまって、顔が見切れる」
- 「スクエアの時の方が自然だった」
- 「投稿全体のバランスが悪くなった」
- 「縦持ちスマホで見づらくなった」
- 「思い通りのフレーミングができない」
特に、前後カメラで同時撮影するBeRealでは、カメラの配置やタイミングによっては片方の写真が構図的に大きく影響を受けることがあります。16:9比率では、上下の情報が削られやすくなるため、目線や顔の位置が微妙にズレて写ってしまうこともあります。これにより、せっかくの自然な一枚が台無しになるケースも報告されています。
また、スクリーンショットや他のSNSに共有する際に比率が崩れてしまい、違和感を感じる人も多いです。特にInstagramやFacebookなど、比較的縦長の比率に慣れているプラットフォームでは、横長のBeReal写真が見切れたり、自動的にトリミングされてしまうことがあります。さらに、写真の一部が切れてしまうことで投稿の意図が伝わりにくくなったり、構図の美しさが損なわれるといった不満も多く見受けられます。
こうした不満の蓄積は、BeRealの「リアルな瞬間をそのまま切り取る」という本来のコンセプトとも相反する結果を生む可能性があり、改善を望む声は今後さらに高まっていくことが予想されます。
BeRealで4:3に戻す方法はある?
設定画面には項目なし
2025年6月現在、BeRealの設定画面にアスペクト比を変更できる項目は用意されていません。つまり、ユーザーが手動で4:3に戻すことは現状ではできないということになります。この点について不満を持つユーザーも多く、カスタマイズの自由度が不足しているという声が寄せられています。アプリの個人設定メニューの中に比率選択機能が追加されることを望む声は日に日に高まっていますが、現時点では公式から明確な対応方針は発表されていません。
旧バージョンの利用(非推奨)
一部のユーザーは、アプリのアップデートを停止し、旧バージョンのBeRealアプリを使用することで、4:3表示に戻せる場合があると報告しています。たとえば、Android端末ではAPKファイルを個別にダウンロードしてインストールし、旧バージョンを維持するという方法が知られています。ただし、これはセキュリティ上のリスクがあり、個人情報漏洩や脆弱性の悪用といったリスクも伴います。そのため、BeReal運営側としても旧バージョンの使用は推奨しておらず、自己責任での運用となります。
手動で写真を編集する
16:9で撮影された写真をトリミングして4:3に調整することで、投稿前に比率を変更することは可能です。画像編集アプリを使えば比較的簡単に変更できますが、これではBeReal本来の“即時性”が損なわれる可能性があります。BeRealは「今この瞬間」を切り取るというコンセプトが魅力の一つであるため、加工や編集を挟むとリアリティが薄れたり、投稿そのものの意味合いが変化してしまう恐れもあります。また、編集後に投稿する場合、タイムスタンプがズレたり通知が表示されなくなるといった副作用も報告されています。
現段階では、4:3に戻すための根本的な解決策は存在せず、ユーザー側で工夫するしかありません。今後のアップデートで柔軟な比率設定が可能になることを期待しましょう。
今後のアップデートに期待
BeRealはユーザーの声を取り入れて改善を重ねているSNSです。これまでもユーザーからのフィードバックを積極的に受け入れ、機能改善やバグ修正、UIの刷新を行ってきた経緯があります。そのため、今回のアスペクト比に関する仕様変更についても、多くの意見が集まれば将来的に調整される可能性は十分にあるといえるでしょう。
具体的には、今後のアップデートで「アスペクト比を選べる機能」や「自動トリミングの有無を選択できる設定」、「デフォルト比率の固定オプション」、「画面表示のプレビュー機能」などが実装されることが期待されています。こうしたオプションが追加されれば、ユーザーは使用環境や好みに合わせて柔軟に投稿を管理できるようになり、BeReal本来のリアルさと使いやすさのバランスがより向上するでしょう。
また、BeRealの開発チームへのフィードバックは、設定メニュー内から簡単に送信できるようになっているため、もし比率について強い希望や具体的な改善要望がある場合は、積極的に意見を届けることをおすすめします。多くの声が届けば届くほど、開発側も優先度を上げて対応してくれる可能性が高くなります。
ユーザー一人ひとりの声が、今後のBeRealの進化を形づくる力になるのです。
まとめ:BeRealの16:9表示は今後変わるかも?
- BeRealの写真が16:9になったのは、スマホ画面やSNSの潮流に合わせた仕様変更の可能性が高い。
- 現在のところ、4:3に戻す方法は公式には用意されていない。
- ユーザーのフィードバック次第で、今後のバージョンに改善が加えられる可能性がある。
少し使いづらさを感じるかもしれませんが、この仕様変更には合理的な背景も存在します。今後の動向にも注目していきましょう。