YouTubeを視聴していると、「全画面表示になるはずなのに、ならない」「いつもはスムーズなのに、今回は全画面に切り替わらない」といった不具合に遭遇することがあります。
本記事では、「全画面表示になるはずなのに、ならない」「いつもはスムーズなのに、今回は全画面に切り替わらない」原因や対処法、便利な操作方法までを詳しく解説します。
YouTubeの全画面表示とは?
YouTubeの「全画面表示」とは、ブラウザやアプリ上の他のUIや操作パネルをすべて非表示にして、動画コンテンツだけを画面全体に表示させる視聴モードのことです。没入感を高め、映像に集中できる点が大きな魅力であり、映画やライブ映像、教育コンテンツなどを長時間快適に楽しむために非常に便利な機能です。
また、プレゼンテーションや共同視聴の場でも、余計な情報を排除し、画面に集中できる利点があります。視覚的にも余白がなくなり、映像がよりダイナミックに映るため、エンタメ体験をより一層引き立ててくれます。
通常、以下のような操作で全画面表示に切り替えることが可能です:
- 動画プレイヤー右下の四角い「全画面」アイコンをクリックする
- キーボードの「F」キーを押すことで即座に切り替える(PCブラウザ)
- スマートフォンやタブレットの場合は、画面を横向きにすることで自動的に全画面モードになる(自動回転機能が有効である必要あり)
ただし、ブラウザや端末の設定、アプリの不具合などにより、これらの操作が正しく機能しないケースも少なくありません。
【PC編】YouTubeで全画面表示にならない原因と対処法
1. ブラウザの設定に問題がある
原因:
- ブラウザが全画面表示の権限を持っていないため、操作しても反応しない
- セキュリティ設定やポップアップブロック機能が、全画面モードへの切り替えを妨げている
- 一部のブラウザでは、特定のウェブサイトに対して全画面権限を個別に許可しなければならない仕様がある
対処法:
- Chromeなどのブラウザでは、「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「サイトの設定」>「フルスクリーン」で、YouTubeを“許可”に設定してください。これによりYouTubeが全画面モードにアクセスできるようになります
- 拡張機能(AdBlockやスクリプトブロック系、プライバシー強化系)を一時的に無効にし、問題が解決するか確認してください
- 他のブラウザ(Firefox、Edge、Operaなど)でも同様に設定を確認し、可能であれば一時的に別のブラウザで試してみることも有効です
- 必要に応じてブラウザを再起動し、設定が反映されているか確認しましょう
2. ハードウェアアクセラレーションが悪さをしている
原因:GPU処理の最適化を目的とするハードウェアアクセラレーションは、動画再生時のパフォーマンス向上に貢献しますが、稀にこれが原因でブラウザの描画に不具合が生じ、YouTubeの全画面表示に切り替えられなくなることがあります。特に古いグラフィックドライバーや互換性のない環境では、その影響が顕著です。また、複数の動画を同時に開いている場合や、高負荷時に問題が再現しやすい傾向があります。
対処法:
- Chromeの場合、「設定」>「システム」>「ハードウェアアクセラレーションを使用する」のチェックを外し、設定を保存後ブラウザを再起動してください。これにより、ブラウザがすべてソフトウェアレンダリングで動作するようになり、不具合の発生を回避できる場合があります。
- 同様の設定は他のブラウザ(Firefox、Edgeなど)にも存在しますので、利用中のブラウザに応じて該当項目を探して無効化してください。
- あわせて、グラフィックドライバーのアップデートを確認・実施することで、根本的な解決につながる可能性があります。
3. ブラウザのキャッシュやCookieが破損
対処法:
- キャッシュとCookieを削除します。手順としては、ブラウザの「設定」メニューから「プライバシーとセキュリティ」を選択し、「閲覧履歴データの削除」に進んでください。そこから「キャッシュされた画像とファイル」「Cookieと他のサイトデータ」にチェックを入れて削除を実行します。
- ブラウザを完全に終了させてから再起動し、YouTubeを再度開いて全画面表示が正常に機能するか確認してください。
- 定期的にキャッシュをクリアしておくことで、今後同様の問題を未然に防ぐことができます。
- それでも改善しない場合は、シークレットモードやプライベートウィンドウでYouTubeにアクセスし、同様の現象が起こるか試すのも有効です。
4. キーボードやマウスの誤作動
対処法:
- 「F」キーが機能しない場合、キーボードそのものに不具合がある可能性があります。USBやBluetooth接続が正しく行われているか確認し、他のアプリケーションでもキー入力が機能するかテストしてみましょう。
- 別のキーボードを接続して同様の操作を試してみることで、ハードウェア起因かどうかの切り分けができます。
- マウスのダブルクリックで全画面に切り替える機能は、多くの環境で有効ですので、キーボード操作に代えて使用するのも有効な手段です。
- また、トラックパッドやマウスが誤動作している可能性もあるため、ドライバのアップデートや再接続も検討してください。
- ノートパソコンなどでファンクションキーにメディアキーが割り当てられている場合は、Fnキーとの併用で「F」キーが認識されることもあります。
【スマホ編】全画面表示にならないときの原因と対処法
1. 自動回転がオフになっている
原因:スマホを横にしても画面が回転しないため、YouTube動画が横向きの全画面モードに切り替わらなくなってしまいます。多くのスマートフォンでは、自動回転機能が無効になっていると、物理的に端末を回しても映像の向きが変わりません。そのため、横長の動画を視聴する際に上下が切れてしまったり、画面の一部しか表示されなくなることがあります。
対処法:
- スマートフォンの「設定」メニューから「ディスプレイ」セクションを開き、「自動回転」をオンにしてください。機種によっては「画面の自動回転」と表記されている場合もあります。
- クイックメニュー(通知バーを下にスワイプ)からも自動回転のオン・オフを切り替えることができます。回転アイコンがロック状態になっていないか確認しましょう。
- それでも動作しない場合は、端末の再起動を試すか、センサー系の不具合がないか確認してください。
2. アプリの不具合
対処法:
- YouTubeアプリを最新バージョンに更新してください。古いバージョンでは不具合や非対応機能が残っていることがあります。
- アプリを完全に終了してから再起動することで、一時的なバグを解消できる場合があります。
- 問題が継続する場合は、一度アプリをアンインストールしてから再インストールし、再設定を行ってください。
3. 拡大表示が無効
対処法:
- YouTubeアプリ内の「設定」>「全般」>「画面に合わせて拡大」をオンにすると、端末に合わせて映像サイズが自動で調整されます。
- 特に縦長ディスプレイを搭載した端末では、この設定を有効にしないと黒帯が残ったり、全画面にならないことがあるため確認が必要です。
便利な操作:YouTube全画面表示のショートカット
PCの場合、以下のショートカットを覚えておくと便利です。
操作内容 | ショートカット |
---|---|
全画面表示 | Fキー |
全画面解除 | Escキー |
一時停止/再生 | Space または K |
音量調整 | ↑↓キー |
スマホでは基本的にタップや画面の向きで操作します。
それでもYouTubeが全画面にならない場合
以下の方法も検討してみましょう:
- ブラウザを変更する(Chrome → Firefox など)
- YouTubeを一時的にログアウトして再ログインする
- OSのアップデートを確認する(特にiOSやAndroid)
- 他のデバイスで試してみる
まとめ
「YouTube 全画面表示 になる」「YouTube 全画面表示 にならない」という問題は、意外と多くのユーザーが直面していますが、その多くは設定の見直しやブラウザのリフレッシュなどで解決できます。
本記事で紹介した方法を一つひとつ試していただければ、ほとんどのケースで問題を解消できるはずです。YouTubeをストレスなく楽しむために、ぜひ参考にしてみてください。