大学入学前に Instagramで友達作り？メリット・デメリットと安全な活用法

近年、大学入学前にInstagramを活用して新入生同士が交流を深めるケースが増えています。SNSを通じて入学前から知り合いを作り、友達関係を築く人が増えている一方で、「インスタで友達を作らないといけないの？」「SNSの交流に乗り遅れたらどうしよう」と不安に感じる人もいるかもしれません。

本記事では、大学入学前のInstagramを使った交流のメリット・デメリット、安全な活用方法について詳しく解説します。

1. 大学入学前のInstagram交流の現状
1. どのようにして交流が始まるのか？
2. DMやLINEオープンチャットへの移行
2. なぜSNSでの事前交流が一般化したのか？
3. 入学前にInstagramでつながるメリット
4. 事前交流のデメリットと注意点
5. まとめ

1. 大学入学前のInstagram交流の現状

最近の大学生は、合格発表の直後から入学にかけて、Instagramで同じ大学・学部の新入生とつながることが一般的になっています。多くの新入生は、ハッシュタグを使って同級生を探し、事前に交流を始めています。

どのようにして交流が始まるのか？

大学ごとに「#○○大学2024」「#○○学部新入生」といったハッシュタグが作られ、同じ大学の合格者が自分の合格報告を投稿する際に使用します。ハッシュタグを検索すると、同じ大学・学部の新入生が見つかり、プロフィールや投稿内容を通じて趣味や興味を知ることができます。

DMやLINEオープンチャットへの移行

ハッシュタグで知り合った新入生同士は、InstagramのDM（ダイレクトメッセージ）を使って直接やり取りをすることが多いです。さらに、LINEのオープンチャットなど、よりプライベートな場に移行する人もいます。

特に次のようなグループがよく作られます。

同じ学部の新入生グループ（例：「○○学部2024年入学者」）
サークルや部活に興味がある人たちのグループ
地元が同じ新入生のグループ
女子だけ・男子だけの交流グループ

このようなSNSを通じた交流は、入学前の不安を和らげ、大学生活への期待を高める役割を果たしています。

2. なぜSNSでの事前交流が一般化したのか？

SNSを使った入学前交流が一般化した背景には、いくつかの要因があります。

① 新型コロナウイルスの影響

2020年以降、新型コロナウイルスの影響で対面での入学前イベントやオープンキャンパスが中止・オンライン開催に変更されました。その結果、学生たちはSNSで交流する流れが生まれ、現在もその文化が続いています。

② SNSの普及と利用習慣の変化

現代の若者にとって、SNSは単なるコミュニケーションツールではなく、友人関係を築く重要な手段となっています。Instagramでは、写真やストーリーを通じて自分の趣味や価値観を発信しやすく、気の合う仲間を見つけるのに適しています。

③ 情報収集の手段としてのSNS

Instagramでは、先輩が「大学生活のリアル」を投稿していることが多く、新入生が入学前に大学の雰囲気を知るのに役立っています。例えば、「どの授業が人気？」「このサークルって実際どう？」といった情報を先輩の投稿から得ることができます。

3. 入学前にInstagramでつながるメリット

① 入学前の不安を和らげる

新しい環境に飛び込むことは不安がつきものですが、事前に友達を作っておくことで心の準備がしやすくなります。

「友達が一人もいなかったらどうしよう…」という不安を解消
地元以外の大学に進学する場合、知り合いができると安心感がある
入学前から履修の相談や大学の雰囲気について情報交換ができる

② 同じ趣味や価値観を持つ仲間を見つけやすい

Instagramは、投稿やストーリーを通じて自分の趣味や価値観を発信しやすいため、共通の関心を持つ仲間とつながりやすいです。

例えば：

「スポーツが好きな人」 → サークルや部活の情報を交換
「旅行が好きな人」 → 旅好きの新入生同士で情報をシェア
「読書や映画が好きな人」 → おすすめの本や映画を語り合う

③ 入学後の人間関係をスムーズにする

入学前に顔見知りができることで、大学生活のスタートがスムーズになります。

入学式やオリエンテーションで、知り合いと一緒に行動できる
サークルや授業選びを相談しやすくなる
学内で偶然会ったときに話しかけやすくなる

4. 事前交流のデメリットと注意点

① 個人情報の取り扱いに注意

Instagramで交流する際は、個人情報を不用意に公開しないよう注意しましょう。SNSは便利なツールですが、誰が閲覧しているか分からないため、安全性を確保するための意識が必要です。

特に注意すべき個人情報

住所や電話番号を載せない：公開プロフィールに自宅の住所や連絡先を記載するのは危険です。
アルバイト先や通学ルートを明かさない：どこにいるのかが特定されると、不審者に狙われる可能性があります。
DMで知らない人に個人情報を伝えない：相手が本当に新入生かどうか判断するのは難しいため、安易に個人情報を送らないようにしましょう。
学校の詳しいスケジュールを投稿しない：授業の時間割や教室の情報をSNSに載せると、意図せず個人の行動が特定されることがあります。
顔写真やタグ付けの管理を徹底する：顔写真の投稿や位置情報のタグ付けは慎重に行い、設定をプライベートにすることで、不要なリスクを回避できます。

プライバシーを守るためのポイント

アカウントの公開範囲を設定する
- Instagramのアカウントを非公開に設定し、フォローを承認制にすることで、不特定多数の閲覧を防ぐことができます。
- 公開アカウントを利用する場合は、投稿内容に十分注意しましょう。
プロフィール情報を最小限に抑える
- 名前や出身地の詳細を記載しない。
- 必要以上に個人情報を載せず、曖昧な表現を使うことが望ましい。
怪しいアカウントには注意する
- プロフィール写真がないアカウントや、フォロワー数が極端に少ないアカウントからDMが来た場合は、慎重に対応しましょう。
- 「同じ大学の新入生」を装った詐欺や勧誘の可能性もあるため、安易に信じないようにしましょう。
グループチャットやLINEの交換は慎重に
- SNS上で知り合ったばかりの人とすぐにLINEを交換するのは避け、少しずつ信頼関係を築いてからにしましょう。
- オープンチャットなどの不特定多数が参加できる場では、個人情報の取り扱いに特に気を付けるべきです。

万が一、トラブルに巻き込まれたら？

不審なDMが届いた場合は無視する
ブロック機能を活用する
大学や親、信頼できる大人に相談する
必要に応じてSNSの通報機能を使う

事前交流は有意義ですが、個人情報の管理を徹底することで、安全にSNSを活用することができます。

② 無理してSNSに合わせる必要はない

SNSでの交流が活発な人もいれば、そうでない人もいます。「みんながやっているから」と無理にInstagramを使わなくても、入学後に自然と友達はできます。

実際、SNSを活用せずに大学生活を充実させている人も多く、リアルな対面での出会いや交流の方が長続きすることもあります。入学後には、授業、サークル、アルバイトなど、さまざまな場面で自然と人とのつながりが生まれます。大学には、必ずしもSNSで事前に交流しなかった人も多くいるため、SNSの活用度合いに関わらず、交友関係を広げるチャンスは十分にあります。

また、SNSでの事前交流が必ずしも良い結果を生むとは限りません。ネット上でのやり取りと実際に会ったときの印象が異なることもあり、オンラインでの先入観にとらわれず、新しい環境でオープンな気持ちで友達作りをすることが大切です。

さらに、SNSは情報の発信や交流の場として便利ですが、無理に合わせようとすると精神的な負担になることもあります。「みんながやっているから」「SNSで友達を作らないと孤立してしまうのでは？」と焦る必要はなく、自分に合ったペースで大学生活をスタートさせることが大切です。

③ 交流の段階を踏むことが大切

初めてDMを送る際は、いきなりLINE交換を求めたり、無理に会おうとするのは避けましょう。SNS上で徐々に信頼関係を築くことが重要です。信頼関係を築くためには、いくつかのステップを踏むことが大切です。

交流のステップ

フォローし合い、お互いの投稿をチェックする
- まずはフォローし合い、相手の投稿やストーリーを見て、どんな人なのかを知る。
- コメントやリアクションを送ることで、さりげなくコミュニケーションを始める。
ストーリーのリアクションや軽いDMを送る
- いきなり長文のメッセージを送るのではなく、ストーリーのリアクションを活用し、気軽に会話を始める。
- 例えば、「このカフェ素敵ですね！」や「この映画私も好きです！」など、相手が返事をしやすいメッセージを送る。
少しずつ会話を深める
- 最初は共通の趣味や大学生活について話し、徐々に会話の幅を広げる。
- 相手の反応を見ながら、無理に踏み込みすぎないように注意する。
LINE交換や通話を提案する（慎重に）
- 何度かやり取りをした後、お互いのタイミングが合えばLINE交換を提案。
- 「もっと話したいから、よかったらLINEでもやり取りしませんか？」と軽い感じで誘うと、相手も受け入れやすい。
- 交換後も、最初は短いやり取りから始め、相手にプレッシャーを与えないようにする。
実際に会う場合は、安全な場所で
- ある程度の信頼関係ができたら、大学のイベントやオリエンテーションなど、人が多い場所で実際に会うのも良い。
- 初対面で2人きりで会うのは避け、友達と一緒に会う、大学内のカフェなど安全な場所で会うことを意識する。